テニプリキャラとクリスマスのディズニーへ行こう! ―― 跡部(シー)ver.





確かに私はディズニーが大好き。ランドもシーも大好き。だから「理想のクリスマスデートって?」という話題にも,「ディズニーとか最高だよねー!シーとかほんと憧れるー!」と散々答えてきたし,さらに人混みは大嫌いで,あのアトラクションに並ぶ長蛇の列も苦手だとも言った。 けれど,


「貸し切りがいいなんて一言も言ってないー!」


そう。この頭がおかしいお坊っちゃまはクリスマスという1番のかきいれ時に夢の国(正確に言うと夢と冒険の海)をなんと貸し切ってしまったのだ。本当に信じられない。うんうん,確かに貸し切ったら並ばなくてもいいよねーとかそういう問題でもない。そもそも何でそんな思考に至るんだとか,こんな中学生(!)二人のために貸し切りできるんだなあとか,大体こんなことのためにお金を使わせてくれる景吾のパパって一体何者?思ってるのの何倍何十倍何百倍の金持ちなんじゃないの?っていうかバカなの?とか,もう何に腹を立てていたのか分からなくなってるくらい気持ちのやり場に困ってしまった。


「何だと?俺様はお前の望みをかなえてやったつもりだったんだが」
「いや,わかんなくもないけど!」


何を贅沢言ってるんだ,なんて言われるかもしれないが(景吾からしてみれば贅沢でもなんでもないんだろうが),私はこうして景吾と一緒にディズニーでクリスマスを過ごせることが本当に幸せだ。だから他のカップルも味わえるはずの幸せを奪ってしまうなんて,とても耐えられない‥。
ほんとにばかすぎてびっくりするけど,


「俺様と一緒にいるんだったらこれくらい慣れてもらわねーとなあ,。アーン?」


こんなばかの流し目にいつまでたっても慣れずにまた惚れ直して,全部を許してしまう私は,もっとばかだ。



(で,何に乗りたいんだ?それともミッキーとやらに会いに行くのか?)
(完全に私の扱い方把握してるなこいつ‥)








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